前回のエントリーでGSの進化の車両で確認してみたわけですが、今回も同じくドイツのバイク雑誌MOTORRADにてGSの30年の歴史を写真で振り返るという特集(リンク先ドイツ語です)が組まれていましたので、こちらもご紹介したいと思います。今回は長いので前半と後半の2部構成でご紹介しますよ。
1975年にラリーエンスージアストで、後のG/SプロジェクトリーダーとなるRüdiger Gutscheが、19インチホイールと短いスイングアームを装着した車両を開発しエンデューロレースに参加していたところからGSの歴史は始まったようです。
BMWは1977年には、R60/7のエンジンを使って幾つかのプロトタイプを製作。その後、それらの車両を用いてエンデューロレースに参加していました。
1979年に新シリーズとして公式にプロトタイプの車両が公開されました。そしてその年にはBMWの公式チームは、ドイツのレースで優勝を果たしています。
そして1980年、BMWで初となるデュアルパーパスモデルで、テレレバーを初めて採用した車両『R80G/S』が販売されました。この車両は、2万台以上を売り上げ、一躍人気バイクとなりました。
1984年にはガストン・ライエ(右)が、BMWの車両でパリ~ダカール・ラリーを初優勝しました。
その優勝を記念して、R80G/Sをベースにし32リッタータンクを搭載した『R80G/S Paris-Dakar』が販売されました。
1985年にはライエは、BMWのカスタムビルダーであるHPNが造り上げたラリーマシンを駆り、再びパリ~ダカール・ラリー優勝を果たしました。
1987年、この年に登場した『R100GS』により、G/SからGSへと名前が変わりました。
この年登場した『R100GS』は、BMWの車両で初めてパラレバーが採用され車両でもありますね。
1990年には『R65GS』が登場しましたが、あまり好評を得られなかったようです。
1994年に、新世代へ向けて開発された4バルブヘッドのニューボクサーツインのR259エンジンを搭載した『R1100GS』が登場しました。
1996年には空冷モデルの最終モデルとして限定販売という形で『R80GS Basic』が登場しました。日本では限定100台が販売されたようです。
後半に続きます。
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